中耳炎の症状と原因
急性中耳炎
細菌やウィルスが中耳に入って炎症がおこる病気です。
最も一般的な中耳炎で、子供に多く通常数日~10日程度で治ります。しかし、適切な治療やケアを受けないと、長引いて何度も急性中耳炎を繰り返す「反復性中耳炎」や「滲出性中耳炎」、「慢性中耳炎」に移行することもあるため注意が必要です。
滲出性中耳炎
鼓膜の奥の中耳腔(鼓室)に、滲出液といわれる液体がたまる病気です。中耳の粘膜の炎症と耳管の機能低下があると、滲出液が中耳腔にたまるようになります。発熱や耳痛などの症状はないのですが、多くの場合、難聴になり、これが唯一の症状となる場合が多いため、テレビのボリュームを上げる、呼んでも返事をしないなど、日常生活の中で注意することが必要です。軽症の場合は1ヵ月程度、場合によっては完治まで数年かかることもあります。
慢性中耳炎
慢性中耳炎には2つの種類があり、慢性単純性中耳炎と呼ばれ、急性中耳炎が治らずに、鼓膜に穴が開いたままになって耳だれ(耳漏)が頻繁にでるものと、真珠腫性中耳炎と呼ばれ、周囲の骨をこわして進行し三半規管〈さんはんきかん〉まで壊して顔面神経マヒを引き起こすものがあります。