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急性中耳炎

急性中耳炎

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細菌やウィルスが中耳に入って炎症がおこる病気です。
 
最も一般的な中耳炎で、子供に多く通常数日~10日程度で治ります。しかし、適切な治療やケアを受けないと、長引いて何度も急性中耳炎を繰り返す「反復性中耳炎」や「滲出性中耳炎」、「慢性中耳炎」に移行することもあるため注意が必要です。
 
主な症状は、耳痛、発熱、鼓膜の腫れ、耳漏(耳だれ)ですが、急性中耳炎は、乳幼児から小さい子供に多い病気ですので、これらの症状を正確に訴えることができません。原因不明の発熱や、耳をさわる、耳をひっぱる、不眠などが見られたときには、耳たぶの後ろの頭部を軽く叩いてください。痛がって泣く場合には中耳炎の疑いがありますので耳鼻咽喉科を受診しましょう。

 

●急性中耳炎の原因
中耳は、外界とは鼓膜で仕切られており、外側から炎症の原因となる細菌やウィルスが浸入することはありません。(稀に、鼓膜に穴があいていて外から浸入する例もあります)そのため、急性中耳炎のほとんどは、鼻水などに含まれる細菌やウィルスが中耳に流れてしまうことが原因です。赤ちゃんや子供に多い理由は、耳と鼻をつなぐ耳管という器官が大人に比べて太く水平で鼻水が耳へ流れやすい構造となっているためです。加えて、子供は3~4歳くらいまで自分で鼻をかむことができず、取り切れなかった鼻水が溢れて耳まで達してしまうのです。

大人と子供

急性中耳炎の原因は、鼻水の他、哺乳瓶を使った授乳が原因となることがあります。哺乳瓶を使った授乳の場合、姿勢が水平になることが多く、ミルクが耳管を通じて中耳に流れ込み炎症を起こします(ミルク性中耳炎)。
できるだけ頭を起こした姿勢(母乳に近い姿勢)で授乳したり、授乳後にゲップさせるなど工夫をすることで防ぐことができます。

ミルク授乳