COPDとつきあう
生活スタイルを見直す
●タバコをやめましょう
禁煙をすることは、COPDの治療において絶対的な条件となります。禁煙をすることによってCOPDの症状がある程度改善する場合もあります。
禁煙を成功させるためには、まず動機付けが大切です。喫煙することがどれだけ自分の体に悪影響を及ぼしているか、このまま続けていたらどうなるのかを考えることが大切です。それから、目のつきやすい場所にたばこやライター、灰皿などといった物を置かないようにしたり、アルコール類やコーヒーなどの刺激物も喫煙の欲求に繋がるのでやめるようにしましょう。
進行の防止とメンタルケア
●進行の防止のために
治療を続けよう
COPDと診断されたら、その時点で残っている肺機能をそれ以下に低下させないことが大切です。すでに治療を始めている人は、医師の処方する通りに確実に治療を行ってください。
特に禁煙はCOPDの治療において絶対的な条件で、合併症を予防し病気の進行を遅らせる重要な手段となります。また、栄養バランスを考えた食事をとる、適度な運動をするなどなどといった進行の防止の手段にもなります。
今後考えなければいけないこと
残念なことに、現在の医学でCOPDを完治できる治療法と薬はありません。COPDを発症させる肺の損傷は、回復することはできませんので、現状維持、もしくは進行を少しでも遅らせるための治療とQOLの向上のための治療が行なわれているのが現状です。延命技術は日々向上していますが、病状が悪化してしまった時のことを考えて、しっかりコミュニケーションができる状態の時に終末期に関して話し合っておく必要があります。
●緩和ケアについて
終末期の選択肢として緩和ケアを考えてみてください。緩和ケアは、病気を完治できず、徐々に悪化する人達に対するケアで、通常の病気のケアとは異なります。