COPDの治療方法
治療方法
COPDの治療は、完治することが難しいため、病気の進行を防ぎ患者さんのQOL(生活の質)を向上していくことに重点が置かれます。
- ●COPDの治療目標
- 病気の進行を防ぐ
- 息切れや呼吸困難、痰や咳などの苦しい症状をやわらげる
- 日常生活を続け、歩いたり仕事ができるようにし寝たきりを予防する
- 軽い運動を行い、健康状態を少しでも良くしQOL(生活の質)を高める
治療薬
COPDの投薬治療においては、呼吸困難を改善するための気管支拡張薬を中心に、去痰薬、鎮咳薬、感染を防ぐ抗生物質などの投与が行なわれます。また、繰り返される増悪には、吸入ステロイド薬を使用します。
●短期作用型の気管支拡張薬
短期作用型の気管支拡張薬は、日常生活での呼吸困難の予防に効果があります。
運動時や入浴時などでの症状を緩和し、COPDの症状が断続的に出る、状態の安定した患者の治療に適しており、COPD患者が最初に使用する治療薬です。
その他の治療とリハビリ
COPDの治療として代表的な酸素療法や吸入療法のほか、感染症の予防や肺機能の回復・維持をめざして行なわれる治療があります。
●禁煙治療
COPDの原因の9割が喫煙によるものであるため、治療の第一歩は禁煙となります。
12週間で5回の診察を受けますが、禁煙補助薬を処方される他、息に含まれる一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)の濃度の測定、禁煙状況に応じて医師のアドバイスを受けることができます。