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浮き足・扁平足

浮き足

浮き足とは、足指の機能の低下により、2点でしか重心をささえていない状態で、重心の位置がかかと寄りになっている状態です。かかと重心で立った姿勢は、非常に不安定です。そのため、頭を前に出して背中を丸めて、猫背でバランスをとっているのです。逆立ちや、腕立て伏せなど、手に体重をかける時、私たちは必ず手指に力を入れて踏ん張っている
にもかかわらず、歩いている時には足指を浮かせている。というのが、【浮き足】の状態です。

私たち大人の足の指は、親指と親指以外の4本のゆびが一緒に動きますが、赤ちゃんは、
親指・小指と真ん中の指3本は別に動きます。なぜかというと、親指の神経は、第4腰椎、
次の3本は第5腰椎、小指はその下の仙骨から出ているからです。なので、赤ちゃんの足の指は、
大人に比べてよく動きます。足指が動くことによってしっかりと踏ん張って歩けるようになり、
バランス能力や運動能力が身につきます。逆に、足指が使えないと

・バランスがうまく保てない
・すばやい動きができない
・いきなり転ぶ
 などの障害が出ます。

残念ながら、年を経るごとに、赤ちゃんのときの能力が退化し、足指が動きにくくなってきます。それまでの間に、裸足や裸足に近い環境で、足指が動きやすい状況を作って能力を高めてあげなければなりません。

浮き足チェック方法

親指をそらせた時、90度以上曲がるようなら要注意。

子供の足裏に水をつけて、フローリングの床に立たせた時、指のあとがきちんと写るかどうからも判断できます。
出展:オーソティックスソサエティー

偏平足

足指には、開いたり閉じたり上下させたりして全身のバランスを取る機能があります。
ところが、幼稚園の年長組の子どもを調査したところ、足の指を全部開くことができた子供は約1割。
特に偏平足の子どもの9割近くが、まったく指を開けないとの報告があります。

土踏まずにアーチを作る筋肉は、足の指につながっています。足の指をよく使うことが、これらの筋肉を引き締め、
理想的なアーチをつくってくれるのです。逆に、指を使わないと、足裏の筋肉はゆるみ、偏平足になりやすくなります。
足指の衰えと偏平足には、深い関係があるのです。

土踏まずの役割

・足裏をアーチ状で支えるため、立った状態や片足立ちの姿勢を安定させます。
・飛び跳ねた時にクッションの役割を果たし、ショックを和らげます。
・足指の動きを良くします。

つまり、立つ・走る・跳ぶ・踏ん張るなど、基本的な動きの全てに土踏まずが重要な役目を果たしています。