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中耳炎の予防

中耳炎を予防する方法をご紹介します。アレルギー体質の場合はできるだけ守り鼻粘膜が炎症を起こさないように気をつけましょう。炎症を抑えることで中耳炎を予防することができます。
特に効果的なものに★を付けましたので参考にしてください。

 

メルシーポット★★★
風邪を引いたら鼻水はしっかり吸引する

子供が中耳炎になるほとんどの原因が鼻水です。風邪などをひくと鼻水が出ますが、この鼻水には大量のウィルスが含まれています。鼻水が耳管を通って耳に流れると中耳で炎症を起こし、中耳炎が発症します。再発を繰り返す人や、反復性中耳炎の方は特に注意が必要です。家庭用の電動鼻水吸引器でこまめに吸引することをおすすめします。

 

ワクチン★★★
小児用肺炎球菌ワクチンを打つ

中耳炎の原因菌の一つとして肺炎球菌があげられ、ワクチンを打つことで中耳炎の予防効果が見込めます。日本では、小児用肺炎球菌ワクチンは、髄膜炎、菌血症、肺炎などが主な予防対象となっており、中耳炎は「承認外の効能」とされて含まれていませんが、欧米では中耳炎の予防効果が認められており対象に含まれています。このワクチンを接種することにより、米国では7%、フィンランドでは6%、中耳炎にかかる子供が減少したとの報告があります。

 

★★
哺乳瓶で授乳をするときは、頭を起こした姿勢で飲ませる

赤ちゃんを寝かせたままミルクを飲ませると、ミルクの一部が耳管を通じて中耳に流れ込みます。この流れ込んだミルクが原因で炎症を起こし中耳炎になることがあり、
ミルク性中耳炎と呼ばれます。哺乳瓶で授乳をするときは、頭を起こした姿勢で与え、飲ませた後にゲップをさせるようにしましょう。

 

★★
たばこの煙を避ける

たばこの煙には青酸ガスが含まれています。子供の場合、耳管が小さく抵抗力が低いため青酸ガス(受動喫煙)の影響を受けやすく、中耳炎になりやすいというデータが出ています。喫煙者がいる家庭の子供に中耳炎が多いのはこのためです。子供はたばこの煙から遠ざけるようにしましょう。

 

★
おしゃぶりを長く使用しない

生後12ヶ月以上経ってもおしゃぶりを使用している子供は中耳炎にかかりやすいと言われています。おしゃぶりを続けることで、喉や鼻の空間に陰圧を生じ、耳と鼻をつなぐ耳管に悪影響を与えることが原因とされています。急性中耳炎を繰り返したり、滲出性中耳炎が長引いている場合は、おしゃぶりの使用を中止しましょう。

 

★
野菜、果物、魚介類など免疫増進効果の高い食事を摂る

病原菌への感染を少なくし炎症を起こさないための方法として、免疫を強化する食事を摂ることも有効です。果物、野菜には、ファイトニュートリエントが、魚介類には、オメガ3という免疫増進成分が含まれています。特に、天然の鮭にはオメガ3が最も多く含まれており、子供にも安全な食材です。

 

イメージ★
ホコリなどの環境アレルゲンを排除する

環境アレルゲンは、鼻詰まりの原因となり、腫れを引き起こして耳管を塞いでしまうため、間接的に中耳炎の原因となります。赤ちゃんが眠る部屋は、こまめに掃除をしてアレルゲンとなるホコリを取り除きましょう。