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中耳炎の診断

中耳炎の主な症状は、鼻水、鼻詰まり、発熱や耳痛で、その診断には、耳鏡と呼ばれる機器を使用して、鼓膜に感染の兆候がないかなど異常の有無を確認します。
 
滲出性かどうかを診断するには、さらに、ニューマチック型耳鏡と呼ばれる機器を使用して鼓膜内に液体が貯留しているかどうかを確認します。ニューマチック型耳鏡は、鼓膜に空気を送り込み、その前後に振動するかを確認するものですが、液体が貯留している場合は鼓膜に振動は見られません。

鼓膜の振動の有無に関しては、このニューマチック型耳鏡による検査のほか、以下の方法で行う場合もあります。

 

●ティンパノメトリー検査
ティンパノメトリー検査では、耳式体温計のような形の機器を耳の穴に密着させ、耳の中の空気圧を変化させます。鼓膜に当てた探査音のはね返り具合から、鼓膜の振動を調べます。

 

●純音聴力検査
純音聴力検査は、最も基本的な聴力検査で 難聴や耳鳴、めまいなどの症状を訴える場合に、聴力障害の程度と障害部位を判定する目的で行います。滲出性中耳炎の場合、液体が中耳内に貯留し、軽い難聴を示すことがあるため、この検査が必要となる場合があります。オージオメーターという特定の周波数の音を出せる機器を使用し、静かな部屋で125Hz(低い音)から8,000Hz(高い音)までの純音を徐々に大きくしながら、何dBで聞こえるのかを調べます。