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家庭でのケア

中耳炎は、病院での治療だけでなく家庭でのケアも非常に大切です。
特に急性中耳炎は鼻水が原因となっていることが多いので、こまめに鼻水を吸引し耳へ流れないようにしましょう。

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  • 鼻水はすすらずかみましょう。自分で鼻をかめない小さい子供は、鼻水吸引器でこまめに吸引しましょう。
  • 痛みや発熱のある間は安静にします。痛みが激しいときは耳を冷やしましょう。
  • 入浴や洗髪は、医師の許可を得るまでは控えましょう。
  • 処方された薬は途中でやめず、なくなるまで服用し医師の指導を仰ぎましょう。
  • 耳だれは、蒸しタオルなどで耳から出ていた分をやさしく拭き取ります。

小さな子供には鼻水吸引を!鼻水の吸引は、中耳炎の予防だけでなく治療中のケアとしても非常に効果的です。中耳炎は、ほとんどが耳管からの鼻水侵入により発症しますので、鼻水を吸引し清潔に保つことで予防することができます。また、中耳炎を発症した後も、鼻水を吸引することで細菌やウィルスを除去し治療の効果を高め早期治癒につながります。

 
●上手な鼻水吸引のコツ:点鼻液の併用

鼻水の吸引の際、点鼻液を併用すると、鼻水を吸引しやすくするだけでなく、鼻の粘膜に付着したアレルゲンや細菌、ウィルスなどを除去するのにも役立ちます。
点鼻液は、簡単に作ることができますのでお試しください。ポイントは体液と同程度の塩分濃度にすることと温度を体温に近づけることです。鼻粘膜への刺激が少なくなります。寝る前に行うと良いでしょう。

 

【点鼻液の作り方】
ペットボトルに食塩5g、重曹2.5g、水500mlを入れ全て溶かします。

 

【保存方法】
鼻洗浄液は冷蔵庫で1ヶ月間保存が可能です。

 
【点鼻液を使った鼻水吸引の方法】
(1) 点鼻容器に鼻洗浄液を入れ、体温程度に温めます。
(2) 2~3滴、鼻洗浄液を鼻に入れます。
(3) 少し時間を置き、鼻洗浄水が十分行き渡ったら鼻水吸引器で吸引します。
(4) すっきり取れない場合は、②~③を数回繰り返します。