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喘息の治療

喘息治療の目標は、喘息をしっかりコントロールして発作が起こらないようにし、健康な人と変わらない生活が送れるようになることです。そのために、「症状が起こらないよう長期的に行う治療」と「症状や発作が起こった時に行う治療」の2種類の治療を行います。

 

症状が起こらないよう長期的に行う治療

喘息患者の気管支では慢性の炎症が起きていて、ホコリやタバコの煙などの小さな刺激が加わるだけで、発作の症状が出る事があります。そこで、発作が起こらないようにするために、気道炎症と気道狭窄のための治療を長期管理薬を用いて行いますが、これは、喘息発作の症状がなくても毎日規則正しく使用することが大事です。

 

気道炎症のための代表的な長期管理薬としては吸入ステロイド薬があり、炎症を起こしている気管支に直接届き、ごく少ない量(経口ステロイドの1/100~1/1000の用量)で効果を得られ、また、飲み薬や注射薬と異なり全身に吸収される量が少ないため副作用も少ないのが特徴で、今日では、喘息の治療にはかかせないものとなっています。ただ、効果が出るまでに2日~1週間程かかり、吸入をやめると効果がなくなってしまうため、処方された量を続けて吸入する必要があります。また、もう一つに気道を広げる吸入気管支拡張薬があり、これを使用することで喘息の症状を出にくくすることができます。

 

●忘れずに吸入を続けるためのポイント
・吸入の時間を決める
歯磨きの前後や食事の前後など、生活のリズムに合わせて
時間を決めましょう。

・常に身近な所に置いておく
枕元など、常に目のつく場所に置いておきましょう。

 
 

症状や発作が起こった時に行う治療

発作が起きてしまった時の治療は、沈静化することを最優先させ、効果がすぐに表れる発作治療薬を使用します。代表的なものとして短時間作用性吸入β2刺激薬が挙げられ、気管支を広げる効果が高く即効性があり、発作時にすぐに呼吸を楽にしてくれます。
 
●吸入方法

  噴霧装置と薬剤が一体 薬剤とは別に販売
種類 P-MDO
押すことで、薬剤と噴射薬(フロン・代替フロン)が噴射され、吸気にあわせて吸入します。
DPI
専用の吸入器具を使い、粉末の薬剤を患者の吸気によって吸入します。
ネブライザー
専用の器具で薬剤を霧状にし吸入します。
噴霧方式 フロンガスなど 粉末を自己吸入 メッシュ式、ジェット式、超音波式
長所 ・薬液の調整が必要ない
・即時吸入が可能
・吸入が簡単
・合剤の吸入が可能
・吸い込むタイミングを会わせなくてもよい
短所 ・噴射剤の対環境性
・吸い込むタイミングが難しい
・吸い込むときの速度が必要
・価格が高い
・吸入時間が長い
主な対象者 児童、成人 幼児、成人

 

自発呼吸ができる小学生以上や軽症の方は、P-MDIやDPIなどを使用し、乳幼児や重度で呼吸のコントロールが難しい人は、ネブライザーを使用して吸入します。しかし、即効性が高い分だけ副作用も強く、乱用することは避けなければなりません。1回の吸入量を必ず守り、医師から指示された回数を吸入しても効果が見られない場合は、速やかに病院に行き治療を受けてください。

※主な副作用:心悸亢進、頭痛、手足の震え、発疹