copd


COPDにならないために

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の予防法として一番有効なのは禁煙です。既に長期にわたる喫煙者であっても、禁煙することでタバコの煙による肺の損傷がなくなり、肺機能の低下スピードが非喫煙者と同じになります。COPDの予備軍であっても、禁煙により発症を遅らせることができるのです。自分でやめられない人は、健康保険で禁煙治療を受けることが出来ますので受診すると良いでしょう。
 
 

禁煙治療について

禁煙治療(禁煙外来)では、12週間に5回の診察を受けます。
初回に喫煙状況をチェックし、健康保険が適用になるかを判断し、その後、2回目から5回目までの診察では、禁煙補助薬の処方や、呼気に含まれる一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)の濃度測定などを行い医師のアドバイスを受けることができます。

 
スモーカーライザー

    ●初回

  • 禁煙治療に関して保険適用が可能かどうか判定
    ([1] ニコチン依存度チェック、[2] 喫煙状況のチェック、[3] 1ケ月以内に禁煙を始められるか確認、[4] 禁煙治療を受けることに文書で同意)
  • 呼気一酸化炭素濃度の測定(スモーカライザーによる測定)
  • 禁煙治療の開始日と禁煙補助薬の選定
    ●2回目(最初の受診から2週間)

  • 呼気一酸化炭素濃度の測定(スモーカライザーによる測定)
  • 禁煙アドバイス
    ●3回目(最初の受診から約1ケ月)

  • 呼気一酸化炭素濃度測定(スモーカライザーによる測定)
  • 禁煙アドバイス
    ●4回目(最初の受診から約2ケ月後)

  • 呼気一酸化炭素濃度測定(スモーカライザーによる測定)
  • 禁煙アドバイス
    ●5回目

  • 呼気一酸化炭素濃度測定(スモーカライザーによる測定)
  • 禁煙アドバイス

 

●毎回の呼気一酸化炭素濃度測定と禁煙アドバイスに加えて、禁煙することで得られる効果についても確認する

  • 体調の改善
    (咳やたん・息切れ/目覚め/肩こり/味覚/食欲/胃の調子/歯みがきの際の吐き気)
  • 美的効果
  • (肌の調子/声が出やすい/口臭/衣服や部屋のタバコ臭)

  • 経済面(タバコ代の節約)
  • メンタル面
  • (禁煙に対する自信/他人に不快感を与える心配/タバコが原因の火事)

 
 

その他の予防

  • 副流煙:ノースモーキングエリアの活用や分煙をすすめ、副流煙を吸入しないようにする。
  • 屋外の大気汚染:大気汚染レベルが高い場合は、屋外に出ないようにする。また、マスクなどを着用するよう心がける。
  • 屋内の空気汚染:屋内の空気汚染を避ける為、換気を良くする。
  • 労働環境:労働環境が、化学性有害ガスや粉塵などに曝されている場合は、その吸入量を防ぐために防塵マスクなどの安全用具を使用する。

 
副流煙