COPD診断時のチェック項目
COPDの診断において、通常下記のような診察が行われます。
問診
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●息切れ
- いつ初めて息切れを経験しましたか(運動中または安静時)?
- 息切れの頻度はどれくらいですか?
- 息切れはどれくらい続いてますか?悪化してますか?
- どれくらい歩行することができますか?息切れを感じ立ち止まるまで、どれくらい階段を登れますか?
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●咳・痰
- どれくらい頻繁に、いつ咳が出ますか?どれくらい咳が続いていますか?悪化していますか?
- 痰は出ますか?痰の色は何色ですか?
- 血がでますか?
- 痰が出る出ないにかかわらず、長期間に渡る(慢性的な)咳はあるか?
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●タバコやその他の有害物質と家族について
- あなたは、又は、あなたの家族の誰かは、タバコを吸いますか?
- もし喫煙しているのであれば、喫煙期間はどれくらいですか?
- 一日に何本吸いますか?
- いつタバコを止めましたか?もしくは 禁煙はできますか?
- 職場での粉塵や化学性有害ガスなど、空気中の刺激物への接触
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●既往症と家族の病歴
- 幼少期に呼吸器系の病気を経験しているか?
- 心臓に関する病歴があるか?
- 家族に呼吸器系の病気を持った人がいる?
- 家族構成、及び、受けている社会的サポート
- 度重なるな重度の呼吸器系の病気があるか?
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●日常生活
- 病状が、日常生活にどのような影響を与えてますか?
(例)仕事を休まなければならない、日々のルーチンワークを中断する時がある、鬱など。 - 服用している治療薬の名称および投与量(吸入器を含む)
- 危険度の高い職場
触診・視診・打診・聴診
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●身体検査
- 体温測定、体重測定、体格指数(BMI)測定。
- 耳、目、鼻、喉の検査。これらに炎症があるかを検査します。
- 安静呼吸時に首の筋肉等の「副筋」を使っている
- 口をすぼめて呼吸している
- 一文を息継ぎなしで言い切ることができない。
- 聴診器で心臓および肺の音を聴診します。
- 頸静脈内で血液の逆流の兆候はないか検査する。肺性心などの心臓の病気を発症している場合がある。
- 腹部を押す、トントン叩く(腹部触診)
- 指、唇を検査し、皮膚が青みを帯びていないか検査する(チアノーゼ)
- 指の先端が腫れ、外側に突き出ていないか検査する(バチ爪)
- 脚と足に腫れがないか検査する(浮腫)