information


喘息の予防

日常生活の中で行うことができる喘息の予防は、アレルゲンの排除になります。小児喘息の子供のほとんどは、身の回りのハウスダニやハウスダストなどのアレルゲンを吸入し喘息を発症すると言われていますので、それらを可能な限り排除するよう心がけましょう。
気管支の炎症と発作を抑えるために、まず身の回りにあるアレルゲンを減らすことが大切になります。

 
 

アレルゲンを取り除く具体的な掃除方法

●寝室
可能な限り毎日掃除機をかけるようにしましょう。
カーペットの部屋は少なくとも3日に1度は掃除をしましょう。
また、短時間で掃除機をかけやすくするために、部屋の床にできるだけ物を
置かないようにする事も大切です。

 

●寝具類
ふとんなどの寝具は1週間から2週間に1度は、掃除をしましょう。また、晴れている日には天日干しをし、掃除機をかけるようにしましょう。

 

●毛布類
収納してあった毛布類などは、ホコリなどがたくさん付着している可能性があるので、
必ず天日干しをして掃除機をかけてから使用しましょう。

 

●シーツ、カバー類
布団のシーツカバー類は少なくとも1週間に1回は洗濯しましょう。

 

●乾燥機
衣類やふとん用の乾燥機は高温による殺ダニ効果があります。

 

●換気
常に換気に努めるように注意をしましょう。また、空気清浄機や除湿機・加湿器などもアレルゲンを抑制する機能をもったものが数多くあります。部屋の環境によって効果のある使い方をしましょう。

 
 

その他の予防方法

●たばこはやめましょう
たばこの副流煙は小児喘息の子供に悪影響を及ぼします。もし、家族に喫煙者がいる場合は、止めるか場所を配慮して吸うようしてください。また、妊娠中に母親が喫煙をすると喘息を発症する割合が65%も高くなると言われています。妊娠が判明したらすぐに禁煙してください。

 

マスク

●マスクを着用しましょう
寒い時期に冷たい空気を吸い込むと、気管支が収縮してしまう恐れがあります。マスクの着用や、鼻呼吸を心がけましょう。

 

●運動をしましょう
薬以外の予防法として、運動療法があります。身体を鍛えることが喘息の予防にもなり、治療にも役立ちます。激しい運動はかえって悪化させてしまう可能性があり危険ですが、主治医の指示に従い適度な運動をしましょう。
おすすめのスポーツは水泳です。
水泳は喘息に最も適した運動といわれていますが、その理由は息継ぎが規則的な呼吸を習慣づけ、全身を使うことで心肺機能を高めるためです。ただ、過度の負担をかけないよう、
パルスオキシメータやピークフローメータなどを使って管理しながら行いましょう。